MORSEは永遠に私の心の中で生き続ける。
まずはじめに、MORSE全35公演お疲れ様でした。
ケガなしに全公演終えることが出来たことは良かったです。でものんちゃんの喉がついてこなかったかな〜?という感じ。咳込むことが多かった後半、大阪公演のような印象です。それでも必死に走り切ったのんちゃんは素晴らしいです。
私が初めてMORSEを観劇したのは、11月15日2部。その公演から約1ヶ月経つ、12月12日1部2部、13日の大千秋楽を観劇しました。
前回入った回は4公演目。その時に入った時のブログをさかのぼって頂けたら、その時に感じたことを感情的に書いた文書なら残っている。
その時に感じたのは、まだまだ未完成だと。一瞬たりとも小瀧望に見えなかったって言う人が大多数を占めていたが、私にはわからなかった。小瀧望演じるオスカーであったし、12歳?それはないない!と感じる時もあった。のんちゃんだけではなく、水上京香さんも。まだまだ伸びしろがある。そう感じた公演だった。
今回入った大阪公演ラストの3公演。
まず、12日1部はセンターの上手寄りで。久しぶりの公演だったから蘇らすように舞台を見て、言い回しや顔ではなく、その他の動きを双眼鏡で見た。この時点で
あ、変わってる。
そう思わせてくれた、小瀧望、水上京香さん。凄い。同じ舞台を見てるはずなのに、違うように思えた。前に見たはずなのに、全く違う物語のように思えて。
その公演では度肝を抜かれたこの一言に尽きる。
その日の2部は中列付近の下手で観劇。1部よりも近くなり少しサイドに寄ったような席。前に席がないため遮るものが1つもない中観劇。
観劇中に異変に気付く。
のんちゃん、、、泣いてない?????
そう、のんちゃんは泣く演技だったはずのところを本当に泣いていた。汗たくさんかいてるから汗で光ってるのかな?そう思ったけど、本気で泣いてる彼を見た。
そう思えば、夜公演は今日が最後。1日2公演も今日が最後。朝から正義のミカタでお仕事をし、2公演をこなしていた。誰か他のメンバーいたでしょ?とか思うところはあるが、それはそれ、これはこれ。忙しいとか忙しくないではなく、仕事は仕事ってスタンスでしていたらいいなと思う部分もあった。
彼は泣きながら何を思っていたのだろう。
特にかなり泣いていたと思われるシーン。
「行かないで!ずっと一緒にいる!」
「ずっと一緒なんて言わないで!オスカー約束して!光を入れて正しい世界で生きる」
「正しい世界?」
「約束して、そして許して…」
このシーンでもう既にボロボロ泣いてる彼もいたし、エリもかなり感情的にずっと一緒なんて言わないで!と叫んでいた。
ホーカンがエリの手によって殺される前の「そして許してくれ」の言葉とエリとオスカーが分かれる時によって発さられるエリの「許して」がずっと気になっていた。
ホーカンが許して欲しかったことは何?先に逝って楽になること?エリと永遠にいられないこと?オスカーを襲おうとしたこと?
エリが許して欲しかっことは何?オスカーを守るって約束を果たせなかったから?辛い思いをさせたから?もしくは出会ったことに?
ここの2つは描く側が濁して演出しているのだろうと考えた。この引っかかりは永遠に分からない。「許して」という2つの言葉。
それからも劇は続いていく。お店を冷やかしに行った時もミッケが出てきた時もプールへ行く時も、ヨンミとミッケを見つめている時も、インミに沈められたあとプールサイドでも、エリに服を渡してもらってる時も、最後見上げる時も、泣いていた。
彼は何を思っていたのだろう。
最後見上げている時は決して悲しそうではなかった。笑顔で涙がスッと流れていて、とても綺麗だと感じた。
MORSE3公演目にして、私が泣いた。双眼鏡が震えながらも、きちんと見ないといけない、入りたい人の分までしっかりオスカーを目に焼き付けなきゃと。
カテコでもいつもちばけていたのに、何もせずに何も言わずにただ下を向いて会場を後にしていた彼を見た時に、あぁ、明日はどうなるんだろう。どうなってしまうんだろう。と感じた。
13日になり、13時に大千秋楽がスタート。2階の最前列どセンターで観劇。1部。全スタッフの気合を感じられた。力強い。いつもより力強い。そう感じた。セリフ1つ1つが、あぁこれを聞くのはもう最後なんだ、この舞台の終わりが近づくと感じながら。
MORSEの見所はやはり2部だと感じる。場面展開が多く、感情むき出しのシーンが多い。感情の浮き沈みが多い。そして、唯一の幸せそうなシーンを見られる。
2部に入ると一層彼らの演技に気合いが入っていってるように感じた。最後に向かっていきながら、必死に今を生きていた。
エリが吸血鬼だと気付いた後に、エリをお部屋に招いてあげないシーン。
「入っていいって言って!」
「言っちゃダメな気がする!」
ーエリが入ってくるー
「何もならないじゃないか!」
ーエリが全身血だらけになるー
「え?え?入っていいよ!入っていい!入っていいから!入っていいよ!」
このシーンでオスカーの本気を感じた。悪いことをしていることを、彼女を気付けていることを知って、本気で止めようとしていた。今まで見た公演の中で一番の本気を見れた。
エリとオスカーがダンスするシーンの後。エリとオスカーが別れなければならないシーンに、オスカーは咳こむことが多かった。喉はボロボロだと思う。思い通りの喉ではないから咳き込んでいたのだろう。泣きながら咳き込んでいて、あぁ、苦しい。私も苦しいと感じた。
彼はずっと泣いてるんだ。特にこの公演では、お店を冷やかしに行った時。エリとの思い出を回想しているのだろう。
「おじさん、猿に似てるね!ははははは」
そして、最後に向かって止まらない。プールに沈むシーン。ミッケを見る目もヨンミを見る目もとっても優しかった。インミが現れた後はすごく切ない顔をしてるのだけど、本当に純粋な心であるオスカーに胸が苦しい。
沈んでいる時もいつもより増して、長い時間沈んでいるような気がした。もう出してあげて!お願い!そう思った。出てくるのはわかっているんだけど、それでもかなり苦しい表情の彼とヨンミとミッケの深刻そうな顔に苦しかった。
そのあとエリが助けに来てくれて、エリが血だらけのシーン。
「血が出てる」
「誰も入ってもいいって言ってくれなかった!」
「入っていいよ!」
ふたりとも素敵な表情をしていた。ホッとしたかのよあな素敵な表情。どの道が正解なのかはわからないが、多分オスカーにとってもエリにとってもこの道しかないのだと感じた。
最後、エリを連れて電車に乗っているシーン。オスカーは優しい表情でモールス信号を送り、エリからのモールス信号を受け取り、そっと箱に手を当て上を見上げた。その目には力強さを感じれた。2階の最前列どセンターで双眼鏡で見ていたため、その真っ直ぐな瞳を見れることが出来た。
この先はどうなるかはわからない。ホーカンのようにはなって欲しくないが、この物語はループしているんだと思う。純粋無垢なオスカーもきっと何十年後にはホーカンのようになっているのだと思う。だが、これはエリだけが知っている。200年も自分で殺めてこなかった彼女だけが知っている。
思ったことをつらつら書き綴ったが、やはり整理はつかないし、言葉にするのが難しい。ただ感じたことはできるだけ書きたかった。書残したかった。
カーテンコールでの座長小瀧望はすっごくかっこよかった。19歳にして外部との舞台は初めてでしかも座長という立場。いつも引っ付いて回っていた彼が一番前に立って指揮をとる。彼は泣くことは無く、優しい笑顔だった。
いつも通り、おちゃらけてみたり、挨拶はしっかりしたり、素敵なキャストの方々とお仕事出来たのだろうなと感じた。この稽古からの舞台の合わせて2ヶ月で彼は大きくなった。一回りもふた回りも大きくなった。
メンバーはみんな必ず言う。1人ではあるがジャニーズWESTの一員。個人で勉強をしたことをグループに還元する。1人はグループの為にグループは1人のために。
のんちゃんが持ち帰ってきたここでの経験をジャニーズWESTとして、生かせていけたらいいなって思います。
そしてまた1つも2つも大きくステップアップしていって、彼らが目指すテッペンの景色に連れて行ってもらいたい。毎回これ言ってるけどね。あたしに出来ることはこうしてちっぽけな応援することしかできないけど。それでも精一杯させて頂きます。
座長、小瀧望。お疲れ様でした。しっかりと身体を休める時間はないとは思いますが、お身体にはお気をつけて下さい。
悲しくも美しい物語を見させてくれてありがとう。MORSEはオスカーは永遠に私の心の中で生き続ける。